ごあいさつ

「教育の仕事はくるみの木を育てることと似ていますね」  

ハンガリー・マイバ幼児園元園長のチペシ・イリさんはこうおっしゃいました。

     「私たちが土にうめたくるみの木から若木が育ち、その枝がたわわに実をつけ、恩恵にあずかることができるのは何十年も先のこと。だからこそ私たちは50年100年先を見通しながら、その実を植える仕事をしていくのよ」
  

    くるみの木は、ハンガリーのみならず、ヨーロッパでは豊作、恋愛、子孫繁栄・・・といった様々なシンボルとして、大切にされています。

   

   ハンガリーは中央ヨーロッパの小さな国です。ここで豊かな乳幼児教育が行われています。それは、確かな理論に裏付けられた、豊富な内容と方法、きめの細かい愛情のこもった保育です。

ハンガリーの保育は、今までも多くの方たちの尽力によって紹介され、実践されてきました。そのことは、今の日本の保育全体にも決して少なくない影響を与えてきました。

  日本の保育指針に「担当制」・「育児と教育の一体化」という言葉が組み込まれました。ハンガリーの乳児保育園では20年以上前から担当制が行われ、「育児と教育の一体化」も、20年以上前から、ハンガリーの乳児保育園では必ず守らなければならない項目(乳児保育の原則)の中に含まれています。

私たち「くるみの木」は、制度的に充実し、内容も自由に検証できるように考えられているハンガリーの乳幼児保育を初めとした教育システム、そして、そこに至ったハンガリーの歴史、文化、また自然なども合わせて日本の方々に伝えたいと思っています。


  また、それらを通して、日本の子どもを取り巻く環境・家庭・保育・教育・教育者・保育士のあり方を改めて考え、問いかけていきたいと思っています。
  

多くの方々との出会いの中で、お互いに学び合える場を作り出していけたらと思っています。