本当に新学期?

Minna de ofuro.jpg            ワンちゃんもお風呂。気持ちいい?(2歳児クラス)

日本の保育園の新学期 = 新しい子どもや職員を迎え、大人の配置が変わり、動きも変わり、室内環境も子どもたちに合っていなかったりで、園全体が落ち着かない時期・・・だと思っていた。

落ち着かない中に、新入園児が入り、慣れていた子どもたちにまで不安が移り、ちょっとしたことで泣き始める子どもが常にいて・・・新学期って大変だよね・・・と思っていたけど・・・まるで新学期とは思えない新年度を迎えている園があった。それも、一つではなくて、いくつも。

今年は、4月の1日から4日間、新学期の園を見せてもらった。そして、私の中での日本の保育園の新学期の概念が、必ずしもすべての園に当てはまるわけではないことを教えてもらった。

きちんと、ていねいに担当制や日課を考え、環境を作って0歳児を過ごした子どもたちが一歳児クラスに上がると、今日から働いていますという職員がいたり、新入園児が何人かいても、クラスがウソのように落ち着いている。

「新学期マジックですよ」と謙遜している保育士もいたが、泣きさけぶ子どもたちと共に新学期を過ごしている保育士がこの光景を見たら、びっくりするはずだ。

新入園児も、不安になる瞬間はあっても、何かしら手にとって遊び始め、またべそをかき、でも、また違った遊具があるのでそれでちょっと遊び・・・と過ごしている。

落ち着いている理由は・・・例えば一歳児クラスだと・・

場所は変わっても、0歳児からの流れがそのままなので、大人も子どもも混乱が少ない。

0歳児でいろいろな遊びをしているので、遊具の扱い方を知っている。また、あそびに関する約束事を何となく理解しているので、めちゃくちゃな遊び方をする子がほとんどいない。新入園児は、在園児が落ち着いて楽しそうに過ごしているので馴染みやすい。

いろいろな種類の遊具があるので、新入園児も何かしら手にとって少しの時間でも気分を紛らわせることができる。その少しの時間が、すべての新入園児にあれば、クラス全体としてみればかなり落ち着いた空気になる。

なによりも大人が落ち着いている。大人の動きがはっきりしているので、子どもをしっかりと見ている人が必ずいる。大人が落ち着いているのは子どもにとって最大の安心材料だ。

...でも、これは、本当にきちんと担当制や流れを守って一年過ごした時にだけ、新学期の成果として現れる。

こんなに落ち着いて新学期を迎えられるクラスを見せてもらい、園や保育士さんたちには感謝の気持ちでいっぱいだ。

担当制や日課、あそびの環境づくりに悩みながら、とにかく日々、丁寧に保育を続けてくれた成果が、こうして子どもたちの姿に現れてる。環境が変わっても、子どもたちの情緒が安定している・・・これはそう簡単には出ない成果だ。

新入園の子ども達が、お母さんと離れて一番不安な時間を過ごすこの時期。来年の新学期には、少しでも多くの子ども達が落ち着いた環境で保育園での生活をスタートできますように !