それほんとう?⑩ 「見本を見ながら積む」

よく、保育室に積み木の、それも、やたらと難しい積み方の写真が貼ってあることがある。

それを見るたびに、本当に必要なのかな??と思ってしまう。

アイデアが浮かばない子には、ある一定のパターンを伝えられるし、自分で何かを作りだすきっかけを提供することにもなるので、そういった見本は必要なことがある。

また、見本を真似することを通して、方向や形を意識することになり、そんな子どもの姿から発達を知ることもできる。

でも、いかにも「これを作ったらすごいんだぞ」とでもいうような、年長の子が対象のような難易度の高い見本には本当に意味があるのだろうか?

それぐらい難しいものを模倣できる子たちであれば、自分たちの経験や技術を生かして、より新しいもの、より自分たちの経験が現れるものを作りだしてほしい。

様々な遊具を組み合わせることのできる面白さ。想像しているものがだんだんと形になっていくわくわく感。もしくは、思いがけない形、場面ができた時の驚き。

お互いのアイデアを共有したり、情報交換したり、相談しながら作りあげることにこそ楽しみを見出してほしい。

乳児の子どもたちにもちょっと一ひねりした積み木の組み方を教えているところがあるが・・・必要なことだろうか??

何度か試しているうちに偶然成功し、また確認のため試してみる。その試しには、単につむだけでなく、並べたり、大きさを揃えたり、色を組み合わせたり、いろいろな要素が含まれている。

想像していることを、何度も試し、そして、上手くいった時の喜び。こわしては、また作りあげる・・・乳児に典型的な練習あそびだ。

・・・そんな繰り返しにこそ、あそびの醍醐味がある。

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 これは、先日いった2歳児クラスの子どものあそび。どういうきっかけでできた組み合わせなのか、たまたまなのか。でも、きっとこの組み合わせは、今後、このクラスの構成あそびのモチーフとして繰り返し出てくるだろう。発想の豊かな子が何人かいれば、クラスのあそびのモチーフがだんだんと豊かになり、バリエーションが広がっていく。

でも、見本を見て作っている子たちは、そこから自分なりのバリエーションを生み出すのにひとエネルギーがいる。

見本に関して補足すると、あそぶことができない、あそび方が分からないままになってしまった子どもたちに関しては、基本的な遊びの見本を見せたり、アイデアを伝えていくことは大切なこと。

要は、大人は子どもの発達をしっかりと見極めながら関わっていきましょう、ということですね♪