それ、ほんとう? ・・年長の役割(異年齢クラス)

何だか変だな・・・と思っていたところ、今回のハンガリー研修に参加していた方たちと話していてやっと分かったことが一つあった。

日本の多くの園では、異年齢の最大のメリット=年長が年少の面倒を見る(つまり、お兄さん、お姉さんとしてしっかりと育つ)と考えられているらしい、ということ。

うーん、なるほど。日本らしいというのか、何というのか・・・。

確かに、年上の子たちは小さい子たちを手伝うことができる。すでにできていることがたくさんあるから。

でも、年が上でも、まだまだたくさんのことを身に付けなければいけないし、できないことはたくさんある。その子自身が、まだまだ大人からの援助を必要としていることもたくさんあるし、丁寧に見守ってほしいこともある。

5歳はまだ5年しか生きていない。まだまだ、小さい子どもだ。小さな子ども扱いしましょうという意味ではなく、本来大人がするような役割を課す前に、子どもらしく対応してあげなければいけないことの方が多いということだ。

小さい子のことを手伝うことで自信を持つ場面ももちろんあるけれど、それ以上に、自分自身のことをきちんと行い、できるようになることで自信を感じられるようになることがまず先だ。

それに、「年長だから」できるようになるわけではなく、「年少だから」できないわけでもなく、一人ひとり、できることもできないこともそれぞれ発達によってさまざまなはず。

異年齢クラスの一番のメリットは「年齢ではなく、子どもを発達で見ることができる」点にある。

日本で異年齢クラスをしっかりと運営できる保育士はまだまだ多くはない。年齢差のある中で、一人ひとりの発達と各年齢の特徴と課題をしっかりと把握しながら保育室環境を整え、クラスの活動計画を立てていく・・・これにはとても力がいる。

でも、とっても上手に異年齢クラスを運営し、それぞれの年齢の子どもたちの発達を保障できている園もいくつかある。

「とっても上手に異年齢クラスを運営できている」とはどういう姿なのか、またそのうちにまとめてみますね。