それ,ほんとう? 「0歳の食事は見えない方がいい」

hako to tumiki.jpg0歳児クラスにて。ごく一般的な積み木とお菓子の箱。どうやったらきっちり入るかな?と試していましたよ。引きだし式の箱だったのも面白かったようです。ちょっとしたものがあるだけで、子どものあそびの刺激になりますね ♪

そろそろ、次年度の環境が気になり始めていませんか?

担当制の保育を始めてまだまだ自信のない園にとって、新年度に一番悩むのが食事の場面ではないでしょうか。

「0歳児はご飯が目に入ると集まってきてしまう。だから、完全に目に入らないようにした方がいい。」「それに、その方が食べている子どもも大人も食事に集中できる」

とっても納得しやすい説明です。目に入らないようにしたら、子どもは確かに集まってきません。

でも、0歳の子どもたちに身に付けさせたいことって何でしょう・・・

0歳の終わりまでに子どもたちに身に付けてほしいのは・・

・生活全体の流れ

・自分自身が見通しを持って動けること(0歳児なりに状況を理解して、行動できるように)

・自らあそびを見つけ、ある程度の時間あそべる(バランスよくさまざまなあそびにトライする)

そして、子どもに合った日課があり、子どもたちの発達に合った環境が常に考えられ、同じ大人(担当)が育児場面で丁寧に子どもたちと関わることができ、あそびをクラスの大人がしっかりと見ることができていれば、1歳に上がる頃には、上記したことは子どもたちに育っている・・・はず。

つまり、最初のころはみんなが食事に集まってくる姿があっても、次第に、自分の食事の順番を理解し、あそびを楽しめるようになれば、

「あそぶ―食事に呼ばれるから食べるー寝る」

の流れが自然と身についていきます。

もし、食事の場面が仕切られていなければ、見えないつい立の向こうでなければ、担当保育士が今、誰と何をしているかが目に入るので、時にはそばに行ったり、何を食べているのかなーと見に行ったりしても「ご飯になったら呼ぶからね」と言われれば、あそびに戻っていくようになります。

そして、戻った先には子どもたちの発達に合った遊具などがあるので、あそぶことができます。

見えた方がいい理由 その① 「子どもが見通しを持ちやすい」

担当の大人の動きや自分の前に食事をしている子が見えるので、子どもは自分が何をしていたらいいのかが分かりやすくなります。

理由 その② 「子ども自身が主体的に動ける」

「ご飯だよ」と声をかけてもらえれば、机まで子ども自身が向かうことができ、「ごちそうさま」をした後には、子どもは机からそのまま布団に向かうことができます。つまり、「主体的に行動する」を0歳にも保障することができまし。でも、壁や柵があれば、大人の介助がなければ子どもは動けません。

理由 その③ 「担当の保育士が視野から消えない!!」

棚の向こうに隠れてしまうということは、他の担当児にとっては担当の保育士が見えなくなってしまうことを意味します。そうでなくても、おむつ交換などでも担当の保育士が見えなる場面があるので、せめて食事の場面ぐらいは目が届く場所で、もし、寂しくてそばに行きたければ行けるようにしてあげておいた方が、子どもは安心して過ごせます。

理由 その④ 「あそんでいる担当児の様子も分かる」

担当の保育士も、担当児が何をしているか視野に入れながら過ごせる(0歳児はほとんどが一体一の食事で、かなり長くかかるので、壁の向こうに入ってしまうと、ほとんど子どものことは分からないままになる)

理由 その⑤ 「自然な環境での集中」

静かな環境を作り、目の前からいろいろなものを排除しての集中ではなく、ごく普通の環境でも集中して食事に向かえることが大切です。もちろん、そのためには周りも騒がしない、食事や午睡にふさわしい雰囲気を保ちながらのあそびの環境を作るなどの配慮が必要です(発達障害の可能性があるような集中度のなさの子どもの場合は、食べる場所、座る位置などを工夫します)。

・・・

0歳児クラスは、個々の様子が分かり、全体の流れがつかめてくるまでは難しいのですが、大人がコツコツと伝えたことを真面目に受け止めて身に付けていってくれます。「うちの子たち、すごいんですよ~~~!!!」と保育士が感動するのは、たいがい0歳児クラスです。

来年度0歳を担当される皆さん、年度末には感動が待っているはず!と、大変な新学期を乗り越えてくださいね。

あきらめない!!

「子どもたちも、そして、大人の私たちもいつか落ち着く時が来る」 それを信じることが肝心です(^^