みんな魔女 ♪

「本の花束」という、生活クラブが発行する本の紹介のミニ新聞がある。

今月は、梨木香歩さんのお話が載っていた。(生活クラブ「本の花束」2018年9月4回)

梨木さんは、言葉一つ一つをとっても丁寧に選んで文章を紡いでいく。エッセイなど読んでいると、普段、自分の中にしまい込まれている言葉や表現が掘り起こされるようで、くるくると回転している頭が、言葉を吟味するためにスピードを落とし始める。そして、漠然と自分の中に漂っている事柄がストンストンとあるべきところに収まっていくような感じがしてくる。

小説「西の魔女が死んだ」の話から続く魔女についての表現を読んだとたんに、自分の中の時間が止まってしまった。

「魔女とは、群れることができない人。昔、ヨーロッパで魔女狩りにあったのもそういう人たちでした。自分が自分でいることしか選びようがない人。外側から聞こえる自然の声と、内側からの自分の声を聴いて、覚悟をもって個人として覚醒しようとしている人たちなのかもしれません」

自分が自分でいることしか選びようがない人・・・あー、なるほど。こういう表現の仕方もあるのか・・私は中世に生きていたら魔女狩りにあっていたのかもしれない(^^;

覚悟をもって個人として覚醒しようとしている...なんてかっこいいものではなく、覚悟なんてなくても、自分でいるしかない人。

本来、自分が自分であることを選べるのは、すべての人の権利のはず。魔女狩りは、形を変えて今でもあちこちで行われている。大人の世界だけではないし、ごくごく身近なところでも。

子どもたちは、自分が自分であることを一生懸命行いながら、個人として覚醒しようとしている。「みんな可愛い魔女たち(男の子も!?)」になれるといいのかもしれません。