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先生を選ぶ

「プラムのジャムはね、木しゃもじが沈まなくなったら出来上がりなんだって」

三男は毎日、学校で仕入れてきた生活の知恵やら雑学を披露してくれる。これらは学校の先生たちが授業の合間や休み時間に話してくれるらしい。

「マリーゴールドはね、花をそのままとってしまって、春になったら庭に埋めればいいんだって」

「ワインを作る時、樽にいっぱいブドウの汁を入れて、穴に栓をしちゃいけないんだよ、知ってた?空気穴にはブドウの葉っぱをのせておくんだって、そうすると、発行する時にガスの逃げ場所があるから大丈夫だけど、コルクで栓を閉めてしまうと樽が破裂しちゃうんだって!!」

 

 学校に行って学んでいるメインはこっちのほうなのではないかと思う熱心さで、子どもは先生からの知恵を伝授してくれる。

 プラムのジャムに関しては、国語の授業でプラムのジャムが出てきたところで、マリーゴールドとワイン樽の話は、生活の授業で聞いたらしい。

 

 ハンガリーでは小学校を選べる。私たちは村にある学校を選んだけれど、担任に関しては希望を出した。きちんとしていて、それなりに厳しいと評判の先生は確かにきっちりと教えてくれるだろうけれど、私たちはもう一つのクラスの先生を選んだ。学校の先生という枠にはどこかはまらない、何となく面白そうなエルジ先生。一年生のクラスの時間割表は、先生お手製の蜂蜜シナモン入りクッキーでできていた。お話し好きな先生は、お話し好きな三男にぴったりだった。 

「その学校がどのような教育方針を持っているか知ることも大切です。でも、担任があなたの子どもに合いそうかどうか考えることが一番大切です。」

これは、学校を選ぶにあたってという保護者用の資料にあった言葉である。

 大好きな先生の教えてくれることなら、子どもたちはまじめに耳を傾ける。勉強の一番のモチベーションは、先生自身の存在ではないだろうか。